2006ワールドグランプリ

現在日本は4勝2敗の5位。残り試合、順当に勝ったり負けたりして、アメリカとドミニカも順当に勝ったり負けたりすれば、決勝ラウンドへは進めそう。

現在の全日本女子チームのスタイルは竹下+高橋を中心とする高速バレー。北京まではこの体制で行くのかな。この2人が抜けたときのスローダウンが怖い。
また、竹下と高橋が同時にコートに立つ場合、ブロックを考えるとこの2人は対角にせざるを得ない。そうしないと、竹下+高橋+センターというブロック的にショボショボな前衛が回ってきてしまう。高橋がライトなのはこのせい。

また、今回各所で言われているけど、荒木の確変により、センターにポイントを期待できるようになったのが大きい。小細工なしのセンターセミを強打でキッチリ決められるセンターはむちゃくちゃ貴重。ライトオープンも結構普通に打ってるし。
元々センターというポジションは決定率は良くないと困るのだが、レシーブが崩れたときやラリー中の高めのトスでも得点を取れるので、おのずと打数も増えて、全体決定率2位に繋がっているのだと思う。

大山は、正直今のままでは、居場所が無くなると思う。
2段を打ち切る技術はメンバートップだと思う。レガシーなイメージの「エース」に期待される役割としては合格。
男子並みに、役割の分業化が進み、ブロックが強く、ブロックシステムが明確になった場合は今の大山も生きてくるだろうが、まだまだ「何でも屋」が重宝される全日本女子では、落合、小山に比べてイマイチ使いづらい面がある。
とりあえず、体重落とそうよ。平行を打てるようになることと、バックアタックの助走が長すぎるのを改善しよう。

木村は、これまで「何でそのスパイクが決まるのか分からない」打ち方だったのが、強打で打ち付けるシーンが目立つようになった。
ブラジル戦やロシア戦でサーブを狙われたのは、不幸だったが、それにしてもサーブレシーブのミスが多すぎだ。
アテネの頃に比べて、「ちゃんと考えている」っぽい発言が増えているようなので、変に悩まなければ良いのだけど。

高橋はやる気の無いレシーブや、やる気の無いトスが目に付いた。
でもちゃんと上がるんだよね。さすがだな。
おそらく、レシーブは、腰を引いて、手先だけで強打を受けるシーンを良く見る。
これは下半身のバランスが乱れないので、すぐにスパイク助走に入るため。
トスは、単純に2段をジャンプトスしないからかな。竹下の常にジャンプトスなプレーに見慣れていると、他のメンバーの普通のトスが、やたら「手抜き」に見える(笑)。