不気味の谷を逆方向から攻める

ロボットの動作や外見が人間そっくりになるにつれ、好感がある点から嫌悪感に変わり、やがて人間を見分けが付かなくなると、再度強い好感に変わることを不気味の谷と呼ぶ。

この言葉の誕生自体は30年以上も前のことだが、最近CGでもこの「不気味の谷」という言葉が使われることが多くなっている。

一方、駅のホームで見かけるパナソニックの浜崎あゆみ(以下「浜ちゃん」)の巨大なポスター。
相当に大きなポスターで、相当なアップなのだが、相当にスムージングが効いているせいか、相当に人間離れしている。
そう、浜ちゃんはこの「不気味の谷」を果敢にも人間側から、逆方向から攻めているに他ならないのだ。前人未到の挑戦、まさに上りいろは坂逆走の勢い。

もしかしたら浜ちゃんという人間は実存せず、既にCGの中のデータとして生きている、あれっ、元々何のゲームのキャラクターだっけ?などという疑念すら抱かせるダウンヒルっぷり。

もしや壁紙がっ!!と思いパナソニックのサイトを探してみたら、ものの5秒でたどり着いたパナソニックさん、期待にそぐわぬいい仕事しますね。

しかしこの壁紙、まだ怖くて拡大して見てないが、一体どのような用途に使ったらよいのだろう。いや、壁紙ですから。