Virtual Server 2005 Migration Toolkit(VSMT)

Virtual Server 2005 Migration Toolkit

Virtual Server 2005 Migration Toolkit 日本語版

物理コンピュータからVirtual Server 2005 R2上のバーチャルマシンにへの移行を支援する、いわゆるP2Vツールキット。

このVSMT、実体はAutomated Deployment Services(ADS)とVirtual Server 2005 R2をコントロールするツールとスクリプトの集合体。
VSMTの内部処理の仕組みを知ると、さらなる便利な使い方へのヒントが多数発見できる。

ADSは現状、日本語版はバージョン1.0、英語版は1.1となっている。
日本語版ADS1.0ではWindows Server 2003 SP1をサポートしていないので、SP1を移行する必要があるならば、ADS1.1を使う必要がある。

Windows Server 2003 Automated Deployment Services

Automated Deployment Services 日本語版

VSMTを使ったP2Vのおおまかな手順は以下のとおり。

  1. 物理コンピュータのハードウェア情報を収集して、移行可能かチェックする
  2. 物理コンピュータをPXEブートして、ADSに接続、ディスクイメージをキャプチャする
  3. バーチャルマシンを作成する
  4. バーチャルマシンをRISイメージフロッピーでブートして、ADSに接続、さきほど吸い出したディスクイメージをDeployする

これらがすべてVSMTに含まれるツールおよびスクリプトで自動化されている。
仕組みを知れば実に単純というか、結局「移行」といいつつディスクイメージをどっこいしょと右から左にコピーしているだけで、ハードウェアの違いの吸収はPlug and Playに頼っている。
すなわち特に目新しい技術を使っているわけではなく、既存の知識でトラブルシューティングできる範囲の方法とも言える。

チュートリアルは以下のページを参考にしよう。

http://www.microsoft.com/japan/windowsserversystem/virtualserver/community/whatsnew/default.mspx

ADSは実際はかなり多機能で、ADSのドキュメントから読み始めたら底なし沼にはまりかけた。
実は移行のすべての手順において、ADSとVS2005R2のコンソールは一切触る必要はありません。