ML110 G6にWHS 2011をインストールしてみる
NTT-Xに注文したWindows Home Server 2011が土曜夕方に届いたので、早速ML110 G6にインストールしてみました。
システムドライブを1パーティションでインストール(しようとして失敗)
WHS 2011の新規セットアップでは、プライマリのハードディスクをまっさらにした上で2つのパーティションに分割してしまいます。
プライマリハードディスクがあまり大きくなく、かつデータ用のハードディスクを追加する前提の場合、少しでもデータ用領域を増やしたいという要求が無ければあまり最初のドライブを分割するメリットがありません。
また、WHS v1ではプライマリドライブの2番目のパーテションに共有フォルダが作成されて、追加のデータ用ディスクがある場合はDEがNTFSリパースポイントでファイルの実体を追加ディスクにすっとばす仕様なので、必ずDドライブが必要でした。
WHS 2011の場合最初の共有フォルダはプライマリハードディスクの2番目のパーティション(=Dドライブ)に作成されますが、これは自由にパーティション移動可能なので、Dドライブを空にすることも可能です。
ML110 G6に付いてきた160GB HDDをシステムドライブに使うので、これを1パーティションでインストールすることにします。
最初のドライブを1パーティションでインストールする方法は以下を参考にしました。
セットアップの最初のプロセスで、何度も以下のエラーでセットアップが停止しました。
Error: Win7 Setup Exited with 31
UIBackend::RunWindowsSetup: Exited (0x80004005)
ログの途中に「プライマリのディスクがリムーバブルになっている」とかなんとかそれっぽいメッセージが含まれていたので、BIOSセットアップのブートディスクの順番を見直したところ、USBメモリがプライマリHDDより先にブートする順番になっていて、これをDVDドライブの次にHDDが最初に起動する設定に変更したところ、エラーが発生しなくなりました。
インストール完了したが…
Cドライブが60GB、Dドライブが残りになってました…。
USBメモリに残ってるcfg.iniには"Processed=true"の1行が追加されているので、cfg.iniの処理はされているようだが…。
とりあえずいいや。プログラム置き場やワークエリアに使おうと思う。
WHS 2011のストレージ管理
WHS v1から移行した場合ストレージの管理方法が大きく変わっているのに面食らってしまう。
WHS v1で使っていたWD20EARS 2台をそのまま接続していたので、DE配下にあったフォルダが残ったままになっていた。ディスクの管理で一旦パーティションを削除してから、ダッシュボード上で1台をデータ用に、1台をバックアップ用に追加した。
WHS 2011上のローカルコンピュータから見えるServerFoldersフォルダ以下がそのまま共有フォルダなので、WHS v1のDEに管理された共有フォルダよりは変に気を使わずローカル側から利用出来るのは良い。
バックアップの仕組みも単純化された。
WHS v1でもデータストレージを冗長化するには最低2つの物理HDDが必要で、ただしDEのおかげでHDDの容量を最大限有効的に使うことができた。
WHS 2011ではストレージ用のHDDとバックアップ用のHDDが完全に分離されている。ファイルの冗長化は通常のWindowsバックアップと同じ方式でスケジューリングされたバックアップによって提供される。
今回はシステムのバックアップが標準機能と提供されるようになったのが非常に大きいし、再インストールの際にちゃんとファイルを戻してくれるところは変りないので機能としては問題無いと思う。
WHS v1のときはデュプリケートする共有フォルダとしない共有フォルダを使い分けていたのだが、今回はそれはバックアップの対象にするかしないかで区別する必要がある。
最初にバックアップのセットアップをすれば、その後に追加されたサーバーフォルダーは自動的にバックアップ対象になるので、何もしなければすべてのサーバフォルダーがデュプリケートされた状態になる。
なんか色々富豪的なんだな。DEによるブラックボック的な部分が無くなって、今度のWHSはある意味単純化された。WHS v1で細かいフォルダ管理をしていた場合は拍子抜けなんだけど、普通のサーバとしては使いやすくなっているように思う。