明神峠から山中湖

富士山周辺は、ロードバイクを購入以来、何度か走っています。

自宅からは遠く遠くに見えるあの山が、走っているうちにだんだん近くに見えてくる感覚が大好きです。

 

最初はGiant FCRを購入した次の年、2012年7月。道志みちを経由して、山中湖までの往復でした。山中湖まで到着した時点で距離が80km。なんとか往復で200km越えられないかと思って山中湖を無駄に2週しましたが、帰る時間が遅くなりそうだったのでそのまま帰宅。180kmでした。

 

次は2013年6月。初の富士山一周でした。

たしかサドルを普通のロードバイク向けからTTバイク向けのノーズが短いタイプに変えて最初のロングライド。無謀でしたが特にお尻のトラブルは無かったです。

 

次は2014年5月、どうし道から道坂峠を越えて都留市に入った後、忍野村に向かって二十曲峠を越えて再び都留に、さらに雛鶴峠を越えて戻りました。

 

次は2014年7月、富士山一周2回目。

2013年の1回目はほぼ最短コース、神奈川県内の自宅からは250kmでした。

2014年の2回目はどうし道経由、さらに帰りは箱根を越えているので獲得標高は大幅にアップしていますが、距離は1回目プラス10kmぐらいです。

 

次はふじあざみ1回目。

リアのスプロケ25Tで行ってしまい、ヨロヨロの蛇行しながらなんとか上っています。

 

お次は富士宮口五合目。

梅雨時の雨の中のサイクリングでした。

 

記事にはしていませんが、さらに2015年8月に2回目のふじあざみに登っています。

この時は前回の失敗と同じ轍は踏まず、ちゃんと30Tのスプロケに替えていっていますが、コンディション不調で途中から押し歩き。

 

さて、これまでの士山サイクリングを振り返ったところで、2015年の年末に、年賀状に載せるための富士山の写真を撮りに行きたいな、と思い立ちました。

富士山の写真だったら、その辺に転がってるフリー素材でいいだろとお思いでしょうが、年賀状ならそれでは意味がない、やっぱり自分でその前の年に撮ったやつを載せたいものです。

当初欲張ってダイヤモンド富士を撮りたいな、と思いましたが、冬場にダイヤモンド富士を撮るためには、夜明け前の2時頃に出発して本栖湖まで走らなければならず、ちょっと無理です。車で現地まで行くとか趣旨に反するので言語道断です。

山中湖近辺の高台だったら冬場でも自走で往復できそうだったので、山中湖を目的地にコースを検討し始めました。

これまで山中湖方面に向かうために、どうし道経由で山伏峠、もしくは須走から籠坂峠を越えています。近くに有名な激坂の峠があるってのに。

 

乗ってるバイクがこんな

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なので、必ずしも、ヒルクライムは得意ではないです。むしろ非常に遅い。

遅いですが、嫌いではないです。FCRは前乗りバイクですが、大腿筋は丈夫なので、ずっとシッティングでコギコギするシチュエーションは平気です。

そこで、小山方面から山中湖に抜ける有名な激坂の峠道、明神峠と三国峠は越えたことが無かったので、R246を通って小山町に向かい、明神峠を越えて、三国峠から山中湖に降りる途中から富士山の写真を撮ることにしました。

出発

起床は5時台、出発は6時ちょい過ぎ。夏場なら4時前に出発することもありますが、冬場は早朝の出発はエンジンがかかりません。

いつもどおり門沢橋経由で伊勢原からR246に入り、松田町からは県道を駆使して小山まで走ります。

途中R246沿い、小山町内のローソンで朝飯。R246沿いなので、山奥ですがイートインスペースのありました。冬場は非常にありがたい。

 

 

普段ロングライドでもゆっくりガッツリ食事を取ることは少ないです。おにぎり程度。

 

小山町内から、静岡県道147号を走ります。

この道は、ふじあざみに向かうために過去2回走ってます。自宅からふじあざみに向かうには、この道がほぼ最短。

峠の入口

地図上で、富士スピードウェイの手前に明神峠に向かう分岐点があります。

看板が出てるので、普通に走ってれば気が付くはず。

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あー、すんげぇ、綺麗な青空。

 

最初は民家の間の道、やがていきなりずっと激坂です。

途中コンクリートの輪っかの坂もあります。ヨロっときて、途中コケそうにもなりました。

初めて走る、距離のある登り坂を走るときは、スマホで地図を表示して現在地を確認しながら走るのだけど、これはモチベーションの維持には好影響なのだろうか。

今回はなかなか進んだ気がしなくて悪影響だったかも。

 

今回、富士山の写真を撮るのが最大の目的なので、天気を気にしながら走ります。この時点、この角度からはちょっと富士山頂が雲に隠れがち。

やがて、明神峠は峠っぽくない、坂の途中にバス停がありました。

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明神峠のバス停横から林道が分岐しています。

林道から切り倒した木材を載せたトラックがやってきて、林道入口に路駐しているプリウスを指さして、「これ、そう?(この車、お前の?)」とボキャブラリー不足気味に聞かれたけど、現地まで車でやってきて、美味しい坂だけ自転車で楽しむとかヤワな真似はしねーよ、バカにすんな。

でも路駐の車のせいでトラックが通れなくて運ちゃんが困ってた。

 

明神峠から三国峠はほぼ稜線を走る道。斜度はずいぶん控えめになります。

 

三国峠から山中湖に降りる道の途中にパノラマ台という駐車場のあるビューポイントがありますが、手前の道路沿いに富士山のよく見えるポイントがあったので、そこで何枚か写真を撮りました。

この日は西風に乗った湿気が富士山を越えてどんどん雲に変わる天気で、富士山の西側は快晴でも、東側からモクモク雲が発生している状態。時間によっては山頂も雲に隠れていましたが、午前のこの角度からはなんとか山頂が見えていました。

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山中湖畔まで降りて、石割の湯で温泉と昼飯を頂いた。

帰路

せっかく温まったのにもったいないけど、また冬空の下、帰路に就きます。

別荘地の間を走る道、三国峠に向かう道の途中、ぐぐっと右に曲がるカーブのこの道、まっすぐ行くと、切通峠という、丹沢湖に抜ける林道(という山道)があります。

この道が通れれば、あのR246の小山-谷峨間の嫌な道を通らなくてもいいのに。と思うのだけど、切通峠は普通に山登り向けの山道っぽいので、自転車は無理です。

山中湖畔から三国峠までは標高差が無いので大した登りではなく、すぐに峠に到着します。峠からはジャージとネックウォーマーと-10~0℃対応のグローブで完全防備でダウンヒル。でも三国峠から明神峠までずっと日陰で寒い寒い。明神峠からは日向になるし、斜度がキツいのでスピードも抑えめにするのでちょっと寒さは我慢できる。

 

小山町まで戻ってあとは来た道を戻るだけ。昼になって気温が上がったけど、谷峨のあたりの県道は日陰で寒かった。

 

冬場の山方面はやはりペースが上がらない。こんなんじゃ本栖湖までなんて到底無理だった。

 

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