UMIDIGI BISON USB-C充電問題

UMIDIGI BISIONが届いた当日、少しいじっているうちに一つトラブルに遭遇してしまいました。

充電できない。

結論にたどり着いたのはしばらく後のことなのですが、届いたBISONはUSB C-USB CポートのPD対応充電器ではまったく充電ができません。

最初全く充電ができなかったので、Banggoodのサポートにも問い合わせてみました。

そのうち、電源オフにして付属の充電器を使うと充電できることに気が付きます。さらに電源オンの状態でも付属充電器なら充電できることに気が付きました。

あれ、大丈夫そう?

 

切り分けの結果、普段使っていたAnker PowerPort I PDという充電器では全く充電ができないことが分かりました。

 

さらに、もっと一般的な話として、Android 10搭載スマートフォンでは、Power Delivery(PD)対応の充電器では充電できないという問題が比較的ポピュラーに発生しているようです。

android 10 USB-C cannot charge"とかのキーワードで検索するといくつか事例が見つかります。Google Pixel 4でも発生している事象です。

www.google.com

 

どうやら初期不良とかそういう類の事象ではなさそうなので、Bonggoodへの問い合わせは取り下げて、まともに充電できる条件を探すことにしました。

何かいいアプリは無いかと思って探したところ、充電時の電流値を測定できるアプリを見つけました。

play.google.com

このアプリは100円でアプリ内課金すると通知領域にアンペア値を表示できるのですぐチェックが可能です。

iOSだと電流値を直接取れるアプリは無いですね。バッテリーの充電率を計測して、1%上がった所要時間で電流値を推測することしかできないようです。

 

ちなみに、USBケーブルを繋いでいない状態だと-300mAぐらい。

以下、いろんな条件で充電の状態を確認してみました。

Anker PowerPort I PD

F1 Playを使い始めたころに購入した充電器です。PD対応USB-Cポートが一つ、USB-Aポートが4つ。USB-AポートはQuick Chargeには非対応で5V固定です。 

USB-Cポート。これではバッテリーの"%"は全然増えません。

f:id:yaboratory:20210127220943p:plain

USB-Aポートです。全然ダメ。

f:id:yaboratory:20210127220947p:plain

Aukey PA-Y23

Power DeliveryとQuick Charge両対応の充電器です。

オレンジ色のUSB-AポートのみQC対応。

Anker PowerPortはBISONと相性が悪くて使えない。BISON純正充電器はデスク上で使いづらいのでBISON購入後にこの充電器を購入しました。

この充電器でもPDポートはやっぱりダメでした。

f:id:yaboratory:20210127222557p:plain

QCポート。うーん、もうちょっと電流上がってほしいな。バッテリー充電量が少なければもっと電流値上がるだろうか。まぁでもこのぐらいなら普通に充電できます。

f:id:yaboratory:20210127222612p:plain

Anker PowerCore 10000 PD

自分が持っているのはReduxでは無い方です。PD対応USB-CポートとQC非対応USB-Aポートのモバイルバッテリー。

これ丸っこくてコンパクトでロードバイクトップチューブバッグに入れるのにちょうどいいです。 

まずはUSB-Cポート。うん、分かってたよ。 

f:id:yaboratory:20210127221553p:plain

続いてUSB-Aポート。普通に使えますね。

f:id:yaboratory:20210127221558p:plain

Aukey PB-Y36

実はAnker PowerCore 10000 PDとBISONを持って一度林道ライドに行ってきてるので、USB-Aポートでの充電が実用になるのは確認済みだったのですが、せっかくなのでPD/QC両対応のバッテリーを購入しました。Aukey製のPD/QC両対応モバイルバッテリーです。 

 ちなみにAnker PowerCore 10000 PDとはほぼ同一サイズ。

f:id:yaboratory:20210127223315j:plain

まずはUSB-Cポート。あー、はいはい。
f:id:yaboratory:20210127221523p:plain

続いてUSB-Aポート。お前本気出してきたな!

f:id:yaboratory:20210129144215p:plain

BISON付属の充電器

BISONに付属してきた充電器はアジア仕様で変換器が大きいので、F1 Playについてきた方を使っています。スペックは一緒。

5V 2A、9V 2A、12V 1.5Aで最大18W出せます。

ポートはUSB-AなのでQuick Charge 2.0対応ですね。

最大で3.0Aぐらい出ます。さすが純正。

f:id:yaboratory:20210128131116p:plain

 

参考まで、最初に紹介したAmpereというアプリ、他の人のblogを見ると5V換算の電流値を表示しているという説があります。

スマートフォンのバッテリーは5Vで、ケーブルの中を12Vで流れたとしても結局降圧されるので、APIが取れるのはバッテリー入力の電流値と考えれば不思議は無いですね。

ケーブル部分を流れてる電圧を測るにはUSBチェッカーとかUSBテスターが無いと無理だし、測定できて意味があるかどうかもわからない。

充電器のスペックを考えると5Vで3A出てるとは考えづらいけど、9V 2Aで流れて5Vに降圧して3Aなら行ってそう。