大山道 道標巡り

またまたTLに面白そうなマップが流れてきました。

isehara-kanko.com

伊勢原市観光協会が作成した、大山道の道標マップです。

教育委員会の調査や観光協会のウォークイベントでの記録を元に、一覧とマップにまとめた資料だそうです。

Ingressをやっていたのでこういう古い道標は大抵ポータルになってて記憶に残っています。

スタンプラリーみたいなものなのでロードバイクで巡るのも面白そうです。

あらかじめ地図を元にGoogleマイマップにプロットして探してみることしました。

 

以下、〇番号は前述の伊勢原市観光協会作成の大山道道標マップの一覧の数字です。

一筆書きで回りやすいように数字とはバラバラに回っています。

また道標はロードバイクで訪問できない場所がいくつかあります。

「②追分の道標(十六丁目)」はケーブルカーで登った大山阿夫利神社のさらに先の登山道。

「㉚百回登山記念碑」は蓑毛越というこれも現代の登山道上。

「⑭水呑地蔵」は林道浅間山線。ここは大っぴらに自転車では訪問できない林道です(公安委員会規制路線)。

「⑮いより不動」は「㉔横畑集落の道標」から山道を通っていけそう。

これらと蓑毛周辺は今回はパスします。

 

最初は「⑱船子八幡神社」。住宅地の坂道を上った先の神社の境内にありました。

道路や住宅地の開発の際に、近所の神社や寺院の敷地内に移設されるケースも多いようです。

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続いて「⑳円光寺付近」

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道標は庚申塔を兼ねているケースが非常に多いです。庚申塔が道標を兼ねている、が正しい。

ja.wikipedia.org

庚申塔という石碑を立てる風習と、大山参りがどうリンクするのか勉強不足で分かってないですが、大山道で庚申塔を見つけたらだいたいどっち方面が大山なのか書かれていることがあるので、それが道標です。

 

「㉑富塚商店の駐車場角」。「右大山」だけ読める。

道標は十字路や分岐に置かれることが多いので、「右」「左」という表記で方向は分かるのですが、これはどうやら古い道標の傾向で、江戸時代の後期に作られた道標は「西」「東」という表記を目にすることが多くなります。

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「①厚木市七沢」。道路開発の際に多少移動はしてるんでしょうけど、こういう擁壁に囲まれた古い石碑はよく目にしますね。これも「右」「左」

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「⑤日向薬師参道」。不動明王が結跏趺坐してるらしいので、どうやらこれが道標らしいです。

道標には不動明王が彫られていたり、像が乗っているものも多いです。

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「④白髭神社」。自然石っぽい形の庚申塔

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「③旧 日向ふれあい学習センター」。「林の中」と説明されていたので探すのに苦労するかなと思っていたら、川遊びに行ける歩道の近くにありました。

これは風化を防ぐためにコンクリートを吹き付けて補修したんだろうか。

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「⑥薬師入口バス停付近」。この近くにも石碑があってちょっと迷ったのですが「右やくしみち」と書いてあるのでこれが道標なんだと思います。

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「⑦⑥より400m先」。こっちはすぐわかったんだけど、⑥とどう見ても400mも離れていなかったのが⑥で迷った原因。

⑥も「バス停付近」というにはバス停からかなり離れていたので、⑥が移動したのかも。

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「⑧実蒔原古戦場の解説案内板そば」。今回唯一の未舗装道路の先にある道標。

彫られているのは青面金剛(しょうめんこんごう)だそうです。

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「⑬西富岡八幡神社」。境内の本殿の陰にありました。

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「⑨詳細不明」は場所不明。マップでは幡蔵寺を指していて、確かにお寺の境内に不動明王があったのでそれっぽいのだが、道標と判断できるだけの文字を見つけられず。

 

「⑯石倉からバス通りを西へ1本入る」。がっちり保護されている。

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「⑰洞昌院そば」。

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「㉙国道246 中屋敷信号」。思いっきりR246沿いなのでしゃがんで写真撮影してるのは怪しい。

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「㉗山口家住宅」は「雨岳文庫」という有料施設の中にあるのでパス。

 

「㉘能満寺境内」。お寺の境内に移設されたパターン。

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「㉚串橋」。こういう文字の白い着色も後世の補修なんだろうけど、どうなのかな。

「㔫」は「左」の旧字です。

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「㉛串橋」。㉚のすぐ近く。高山謝罪しろストリート沿い。

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「㉜鶴巻第一自治会館」。丁寧な説明板があります。

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「㉝おおね公園付近」。情報が無いと単なる岩。

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「㉞詳細不明」。道標マップでは場所もぼんやりしていて周囲をぐるっと回ってみたがそれらしい石碑は見つからず。駒形神社という神社があったので訪れてみると、境内に庚申塔があって「右 大山」と書かれていた。おそらくこれを指しているのだと思う。

 

ちなみにこの駒形神社、参道の手前が資源ごみ集積所になっていて、絶賛不法投棄スポットになっていた。こういうのって地域外の遠くからわざわざ捨てに来てるパターンが多いんだろうけど、ちょっと印象悪かった。

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「㊼城島駐在所付近」。付近というか思いっきり駐在所の敷地内です。

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「㊻城所跨線橋を下る」。情報が無ければただのお地蔵様にしか見えない。

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「㊺沼目(わくわく広場近く)」。これもパッと見お地蔵様。

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「㉟咳止め地蔵」。これは探すのに苦労して、草ボウボウの土手を走る羽目になった。

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「㊱市民の森ふじやま公園」。生活道路を3分の1ぐらい塞いでいるのでわかりやすい。

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「㉓東海大学病院裏手付近」。「右」表記だけどずいぶん彫りがくっきり風化してない。再築されてないかな。

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「㉒寿経寺西」。そうそうこれこれ、このぐらい風化してるのがいい。

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「㊲丸山城址公園」。東海大学病院の救急口近くにあって、ちょっと分け入ったところにあった石碑。見つけた時点では道標かどうか自信が無かったが、後から調べてみると「見ザル、聞カザル、言ワザル(三猿)」は庚申塔に描かれていることが多いので、どうやらこれは庚申塔。よって道標の可能性が高い。

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「㊳高部屋神社」。この道は門沢橋方面からまっすぐR246に抜ける道なので良く通る。

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「㊴上谷」。

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「㊵下落合八幡神社境内」。上に乗ってるのは不動明王らしいのですが、顔だけ後世に修復されたらしい。

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「㊷下落合長沼信号そば」。

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「㊶上落合長徳寺南側」。

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「㊸下津古久天衆寺入口」。お寺の看板のそばにあるので、信号待ちの際に目にすることが多く、なんとなく記憶に残っている。

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「㊹子易神社境内」。書体が近代っぽいので、新しい時代か、復元されたやつかな。

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「⑲岡田の渡し跡」。マップでは堤防から河原に下りたところにあるらしいけど、水位が上がったら水に浸かるような場所に道標を置きっぱなしにするかな。見つけられず。

 

旧田村十字路付近は翌週に訪問。

「㊽十王堂跡」。

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「㊾八坂神社」。

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青面金剛ってカッコイイ。

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