深良水門から湖尻峠までロードバイクを担いで登ってみた。
箱根をロードバイクで走ってると「ここショートカットできたら楽なのに」って場所がちょいちょいあります。
以前そう思ったのはここ。
神奈川県道734号大涌谷小涌谷線と、同733号仙石原強羅停車場線の間。
大涌谷方向から仙石原に行くには、桃源台まで下りるか、姥子通りをペンション街の中を通るか、強羅まで行くか。
マップを見て「いい道あるじゃん」と、どういう道なのか分かった上で台ヶ岳道路(未成道)に入り込んでひどい目に遭ったのはこちらの記事。
また湖尻から三島方面に下りるには、箱根峠まで行ってR1を下るしかない。
「いい道あるじゃん」と、到底自転車で通れる道ではないことは分かった上で芦ノ湖西岸歩道を通ったのはこちらの記事。
湖尻から芦ノ湖西岸を少し南に進んだあたりにある深良水門から、湖尻峠に石畳のトレイル歩道があることを知りました。
湖尻峠は静岡県道337号仙石原新田線の終点で、激坂でロードバイク乗りには知られた道です。でも接続する芦ノ湖スカイラインと箱根スカイラインは自転車は通行禁止の有料道路なので、仙石原新田線を登ってきたロードバイクは来た道を戻るしかありません。
ここを自転車で通過したツイートやブログは見つからないし、通常のハイキングやトレイルランニングでも道や地面の状況まで分かるものは見つからない。石畳と階段はありそうだが、距離と標高差はそんなに無いし、ハイキングコースとして整備されているのであれば担ぎで越えられそう。
深良水門から湖尻峠までロードバイクを担いで登って、仙石原新田線を下りれたら面白いんじゃない?
というわけで来てみました深良水門。
その前に湖尻水門。箱根湯本で須雲川と合流する早川へ流れる水量を調節しています。
ここは道路からも見えるし、釣り人も多いので有名。
湖尻水門から車道幅の未舗装路をしばらく進むと深良水門。トンネル経由で裾野市へ農業用水を供給する深良用水の水量を調節しています。
ハイキングコースになってるのでまばらに人影も目にする。
ちなみに深良水門から南方向の芦ノ湖西岸歩道は本当に歩道幅になり、自転車も乗れる道ではなくなります。
水門に近づく道の手前に湖尻峠方面へのハイキングコースの案内があったのは目にしていたので、ちょっと戻ってコースに入ります。
最初はこんな感じの石畳。数日雨は降ってなかったと思うのですが、石畳はジメジメと滑りやすそうです。
TCXに乗るときのシューズはNorthwave Escape Evo、ソールは柔らかめで軽いトレッキング程度はこなせます。クリートはCrankbrothersです。
硬い路面や石畳を歩くとちょっとだけクリートが当たります。滑らないように慎重に進みます。この辺はまだ押し歩きです。
階段エリアに差し掛かりました。この辺からずっと担ぎです。
幸い周囲に他に人影はなく、自分のペースでたまに休憩しながら登ります。
もう湖尻峠までもうすぐの辺りの案内板。
登ってきた階段を振り返って。
芦ノ湖スカイラインへの合流地点が見えてきました。
案内板によると深良水門から湖尻峠まで水平距離で500mぐらい、地形図読みで標高で100mぐらい登ります。
芦ノ湖スカイラインは元々そんなに交通量は多くない道です。自転車や歩行者は通れない道ですが、箱根外輪山の縦走コースが横切っているので、ハイカーを目にするのはそんなに珍しくはないのかも。気を付けて横切って仙石原新田線まで渡ります。
仙石原新田線から芦ノ湖スカイライン方向。駐車している車は長尾峠や乙女峠方面へのハイカーかな。
深良水門からの石畳の出口付近。ストリートビューで見ると下り口は分かりずらそうかな?と思いましたが、現地で見ると非常に分かりやすい。
「自動車専用道路につき、歩行者の進入はできません」という看板は石畳コースを登ってきた人向け。
湖尻峠から下り始めすぐ。
仙石原新田線を少し下ると深良用水の深良側穴口に到着。芦ノ湖の水はさっきの水門から湖尻峠の下をトンネルで通り抜けてここから再び地上に出てゆくのです。
さらにもう少し下ると仙石原新田線は途中で箱根やまなみ林道と交差するので、林道経由でR1まで行くことにします。
箱根やまなみ林道は以前御殿場からR1まで走ったことがありますが、多少の上り下りがある程度で眺望や見どころはなく、その割に非常に長いので正直退屈な林道です。
仙石原新田線と箱根やまなみ林道の合流地点からR1へは18kmぐらいあります。
途中「茶畑 山の神神社」というのを見つけて支線に入ったのですが、道がそこそこ下りそうだったので諦め。
R1に合流後、山中城址のあたりから再び林道に入って熱海峠まで向かいます。
山中城址の北側から箱根旧街道の石畳区間に入れます。まっすぐ進むと石畳、右方向が林道中尾線です。
付近にゴルフ場があって、小田原方向に抜けるにはこっちが近道なのですが、通行禁止の看板がありました。
中尾線を終点側から入ります。
途中に函南原生林の看板があります。
林道中尾線おわりました(起点)。ここから林道箱根山線です。
原生の森公園に到着しました。そこそこ訪れる人がいました。車を数台見かけます。
林道を走っている間、結構メマトイ(顔の回りに纏わりつくコバエ)がうっとおしかったのですが、公園の中は不思議と虫の類がいません。
熱海峠側の林道箱根山線の起点。
熱海峠にすぐ近くに箱根十国峠のケーブルカー駅があるのでそこで休憩。
熱海峠から箱根峠までの熱海箱根峠線は有料道路ではない一般道なので自転車も通れます。
が、熱海峠からはずっと登り基調ですし、自動車の交通量は多く、路肩がほぼ無いので走りづらい。
でもこの道は車列ができるほどの渋滞には逢ったことは無いので、熱海に下りて休日午後のR135の上り方面渋滞にハマるよりは相当マシ。
箱根峠から箱根旧道を通って小田原に下りて帰宅しました。