Windows Home Serverを使うのをやめる

晴れて自宅からWindows Home Serverがいなくなってしまった。

WHSは主にファイルサーバとiTunesサーバ、ラジオ録音サーバとして使っていたのだが、WHSのメディアサーバ機能や外部からのリモートアクセス機能は使っていなかったし、他のPCを使うときだけ電源を入れるという使い方をしていたので、そもそもウチの生活スタイルに合わなかったのかもしれない。

バックアップ機能も使ってはいたが、その恩恵に預かることは結局無かった。
Windows 7は強力な自分自身のイメージバックアップ機能を持っているので、これからはそちらに頼るつもり。

さて、自宅内ネットワークからファイルサーバがいなくなったので、ファイル共有の仕組みを作らないといけない。
ファイル共有が必要なのはせいぜいデジカメ写真のファイルと、ビデオカメラのファイルなので、ファイルの容量はせいぜい100GB以下。

これをファイル共有ではなくて、ファイルの同期によってメインで使っているPCのすべてで保存することにする。

ファイル同期の仕組みはいくつかあるけど、Windows Live Essentials Betaに含まれているWindows Live Sync Betaを使ってみることにした。

その前に、ファイル同期の方法をいくつか紹介。

Robocopy.exe

お仕事でお世話になっている人も多いはず、古くはWindows Resource Kitに含まれており、VistaからはOS標準コマンドになった"Robust File Copy"。

実はVista同梱版からマルチスレッド対応になったので、コピー性能も侮れない。

CUIのツールだけど、Robocopy GUIというコマンドパラメータを生成するツールも存在する。

バックアップ用途には今でも多用しています。

SyncToy

GUIのファイル同期ツール。

タスクスケジューラに登録してタスク実行することも可能だけど、Robocopyの使い方を分かっていればあまり出番は無いかもしれない。

Windows Live Sync Beta

Windows Live Essentials Betaの変遷は結構ややこしい。

Windows 7が出始めのころ、Windows 7にはメールソフトウェアが付属しないので「おすすめパック」がちょっと注目された。「おすすめパック」にはWindows Live メールが含まれており、かなり使い勝手は違うけどかつてのOutlook Expressの代替になっていた。

結局Windows Live メールは使わなかったので「おすすめパック」の存在は忘れていたのだけど、いつの間にか「Windows Live Essentials」と名前を変え、現在の最新版は「Wave4」と呼ばれるバージョンの「Windows Live Essentials Beta」。

「Beta」の付かない「Windows Live Essentials」には「Windows Live Sync」は含まれていなくて、個別のセットアッププログラムになっている。
このWindows Live Syncは単なるP2P形のファイル同期ソフトウェア。

一方でWindows Live Meshと呼ばれるSkyDrive(オンラインストレージ)を使ったファイル共有やリモートデスクトップ機能を持ったサービスが存在していて、このWindows Live SyncとWindows Live Meshを統合したのがバージョン Wave4のWindows Live Sync Beta。

しかもこのWindows Live Sync BetaはWindows Live Meshに改名されるらしい。非常に紛らわしい。

Windows Live Essentials Betaのページから「最新バージョンの Essentials (旧名: おすすめパック) を入手する 」のリンクを辿るとひとつ前のバージョン 3のダウンロードページに飛んでしまうので、あくまでBetaをダウンロードする必要がある。

Windows Live Sync Betaは任意のフォルダを同期できるのだけど、これも最初操作方法が分からなくて混乱した。
「フォルダーの同期」を実行するとフォルダ選択のコモンダイアログが表示されて、ローカルフォルダを選択する。続いてWindows Live Essentials Betaをインストール済みのPC一覧が表示されて、同期するPCを選ぶのだけど、この時点でリモートのPCを同期対象に選んではいけない。
最初この時点でリモートのPCも同期対象に選択してしまって、勝手にリモートPCの同期先が"C:\User\<ユーザー名>"になってしまうのに悩んだ。

これは、最初は同期先をローカルPCだけにしておいて、続いてリモートPC上でWindows Live Sync Betaを開いて、さきほど作ったフォルダ同期を選択して、任意のフォルダを指定する必要がある。

ちなみに今夜はWindows Live Sync Betaの調子が悪い。オンラインサービス側がしょっちゅうビジーだったり、ログオンできなかったりする。同期は動いているっぽいけど。