ロードバイクのサイコンはGarmin EDGE 130 Plusを使っています(した)。
その前はGarmin EDGE 500、その前はCateyeの有線センサタイプを使っていました。
EDGE 130 Plusも、その前のEDGE 500も、それぞれ一度バッテリーをサードパーティ製の互換品に換えています。
どちらも元々バッテリーライフは15h程度とそれほど長くなく、数年使っていると10h以下になって長距離サイクリングに支障をきたすようになります。
EDGE 500もEDGE 130 Plusも給電しながらの利用は一応できます。
EDGE 500はちょっと面倒くさくて、miniUSB充電なのですが、OTGモードという状態にするための特殊なケーブルが必要です。もしくはコネクタを改造してピンを1つグランドに落とすか。
EDGE 130 PlusはmicroUSBですが、こちらは普通にmicroUSBで給電しながら普通に使えます。
そのEDGE 130 Plusも互換バッテリーに交換した後もすぐにバッテリーが切れるようになってしまい、新しいサイコンを購入するか迷っていました。
これまで、サイコンの地図機能は使っていません。
サイクリング中の地図に求めるものは、コースではなく、たまたま走っている近くに店とか施設とか史跡があるか、あればちょっと寄ってみるために詳細を調べてみるとか、なのでサイコンのマップ機能はいくらハイエンド機種であってもスマホのマップには到底及びません。
なのでGarmin EDGEだったら130で良かったし、買い替えるならXOSSかGPSportかなと思っていたのですが、このあたりのメーカーのモデルは調べてみるとロードバイク複数台利用に対応していない。
Garminだと下位モデルでも複数のセンサ登録に対応していて、スピードセンサならセンサにタイヤ周長が紐づくので、複数台でサイコン1台で共有しても普通に使える。
値段的にXOSSやGPSportは所有しているロードバイクの数だけサイコンを買っても十分安いのですが、それでもあまり便利とも思えない。
そんな時、会社の福利厚生サイト内にあるショッピングサイトでGarmin製品を扱っていることが分かり、数週間ウォッチしていたところ、たまにセールでGarmin製品が安くなっていることに気が付きました。
目星をつけたのはInstinct。白黒液晶で上位モデルやランニング向けモデルと比べて見劣りはするけど、アウトドアスポーツ向けなタフネスモデルはサイクリングと低山登山に相性が良さそう。
ごくごくまれに、ロードバイクを登山口に駐輪して、低山に登るということをやっていて、その場合はサイコンをバイクから外して背中のポケットに入れて登ってるので、腕にGPSウォッチを付けたままでいられるのは便利そう。
そんなある日、セールの予告にInstinct 2X Dual Powerが登場したので、セール開始と共にすぐに購入しました。ラッキー。
数日後、届いて、開封の儀。
画面表示がたまにモタつくことがあり、画面表示機能を考えてもEDGE 130 Plusにソーラー機能が付いたぐらいのスペックです。
ロードバイク用のスピードセンサ、ケイデンスセンサもちゃんと認識します。
ANT+の仕様書を読んでみたらなんとなく出来そう、と思って試してみたらできました。
ひとつのANT+センサから、2つのANT+デバイスにデータを同時に送ることができます。
この写真は、センサの付いたホイールを空転させている状態で、InstinctとEDGE 130 Plusの両方でスピードを受信できたときのものです。
もちろん、ケイデンスセンサも2台同時に受信できています。
ANT+はブロードキャスト的に一方的にデータを送ってるだけだと思っていたのですが、仕様書を読むとセンサとデバイス間で接続時にネゴシエーションしていて、複数のセンサのチャンネルが重ならないようにチャンネルを変えるようデバイス側からセンサに対して指示を出しているのだそうです。
Instinctで先にセンサを認識して、その後EDGEの電源を入れてセンサを認識させると、2台で同時にセンサのデータを受信できます。
ただしその逆に、EDGEの電源を入れてセンサを認識した後に、Instinctをアクティビティモードにしてもセンサを認識してくれず、手動で認識させるための操作が必要になります。これはEDGEの電源を入れるタイミングさえ気にしていれば回避できる制約。
今では、TCXに乗っているときは、サイコンはほとんど見る必要が無いので、EDGEは使わずInstinctだけで走っています。
FCRに乗るときは、長距離が多いのでどうしてもペースが気になるので、EDGEはGPS記録はせずにスピードメーター代わりに使って、ログはInstinctで取っています。