ATH-CC500BT オーディオテクニカ軟骨伝導イヤホン買ってみた/使ってみた。
利用シーン
- 長時間サイクリングでの利用
結論
- カタログスペック20時間は大正義。でもちょっと盛ってる気がする。
- 装着感が軽くてずれにくい。
どこかのデジタルガジェット系ニュースサイトで見かけて、発売前にオーディオテクニカ公式サイトで予約購入しました。
惹かれたのは「連続通信(音楽再生時):最大約20時間」。
これまでサイクリング中はAmazonで適当なブランド名で売られている中国製の骨伝導イヤホンを使っていました。
ブルベライダーではないので24時間とか乗ってるわけではないのですが、12時間以上は普通に乗ります。カタログスペック10時間のイヤホンだと自宅まで数十キロというあたりでバッテリー切れになるので、同じ骨伝導イヤホンを2つ持って行ってました。
最初はShokz対抗の製品なのかなと思って記事をナナメ読みしてたのですが、再生時間20時間が気になり、防水性能はIPX4なのでそんなに期待は出来ないもののサイクリングにも使えそうだったので即注文しました。
発売日の10月14日の前日には出荷連絡が届いて、発売日当日に届きました。
ちなみにこれまで使っていた骨伝導イヤホンはこんなのです。
再生時間10時間のわりに小型な方だとは思いますが、首後ろにバッテリー部分がくる構造なので、バランス的にズレやすいです。
また耳横に接触する部分は1円玉ぐらいの大きさですが、このパッドの部分がヨレたり傾いたりして肌にピッタリ接触しないことが多く、そうすると聴こえ方が不十分だったり不自然だったりします。
まあでも4,000円ぐらいで売ってるやつなので、値段相応なのだと思います。
サイクリングでの利用なので、とにかく長時間再生と多少の防雨性能は必須でした。なのでShokzはスポーツモデルで最長10時間なのでメリットを感じておらず、だったら安価な中国製でいいか、という判断になってました。
ATH-CC500BTですが、まず耳に掛ける部分のカーブが結構きつく、よく言えばズレにくく本来当たる部分にピンポイントに当たる、遊びが少ない形状になっています。
振動ドライバーの当たる位置は、耳穴前方のちょっと出っ張ってる部分です。公式サイトの写真を借りるとこんな位置。
ちょっとずらせば耳穴から直接聴こえるんですね。骨伝導しなくても。ちょっとシャリシャリ音になって低音が聴こえなくなりますが。
Amazonで売ってる安価な中国製骨伝導イヤホンのカスタマーレビューによく「これは本物の骨伝導ではない」とか書いてあるんですが、安価な中国製は密閉したハウジングの中に普通の小さなスピーカードライバが入ってるだけだったりするので、まあその辺を指して本物じゃないとか言ってるのだと思います。
でも骨伝導イヤホンも結局骨とか軟骨を振動させて音を伝える以上、イヤホン側も振動する必要があるわけで、空気を振動させずに骨とか軟骨だけ振動させるってのは無理な話なので多少なりとも音漏れはします。
本物の骨伝導だったら音漏れしないと誤解してる人がそこそこいるっぽくて、基本的に骨伝導イヤホンって電車とか静かなオフィスとか音漏れが気になるようなシチュエーションで使うようなものでは無いと思うんですよ。
骨伝導とは別のジャンルになるんですが、単に耳の近くで鳴ってるだけの「塞がないイヤホン」っていう製品もあるので、1万円以上の骨伝導イヤホンと、5,000円以下の安価な骨伝導イヤホン、塞がない開放型イヤホンは明確にジャンルが異なる製品ではなく、微妙なチューニングの違いによる連続したジャンルなのだと思っています。
そういう観点では、1万円以上の本物と呼ばれる骨伝導イヤホンは、確かに安価な製品と比べると掛け心地や使い勝手でアドバンテージはあるものの、3倍の価格差を埋めるほどのものかなー、と正直思います。
この製品に関して言えば20時間という再生時間は他が追随できていないので絶対的なアドバンテージではありますが。
よいところ
とにかく装着感は軽いです。
耳に掛ける部分に遊びが少ないのでずーーーーっと同じ部分に触れていることになるのですが、先日9時間半のサイクリングで使った際はずっと付けっぱなしで特に気になりませんでした。
また肌に触れる振動ドライバーは面積小さめで、耳掛け部分の遊びが小さいことと相まってずれることがほぼ無いので、ちょっと傾いて聴こえ具合が悪くなったりといったことが皆無でした。
ボリュームボタンが独立してるのは便利です。左耳の後ろに手を伸ばすのはちょっと他に無い操作なのでなかなか慣れないですが。
ちなみにサイクリング中は眼鏡もしくはアイウェア装着、Naroo Mask装着、このイヤホン、ヘルメットと耳たぶへの重量的負担は相当なものですが、ちゃんと無理なく装着できてます。
電源オン/オフ、バッテリー残量警告のメロディと音声は結構優しい。中国製は「バッッッテリーロゥゥゥッ!!!」がうるさい。
わるいところ
他のレビューブログでも言われていることですが、多少音が小さめのようです。
これまで使っていた中国製骨伝導イヤホンも音は小さめで、ほぼボリュームの90%あたりで使ってたので大差無い感じです。
だいたいShokzからの買い替え、買い足しの人が多いっぽいので、Shokzと比べたらそうなんでしょう。
マルチペアリングは自分の環境ではイマイチです。2つの親デバイスと同時接続するとプチプチノイズが乗りました。
また電源ボタンがクリックが無くて押せてる確証が全くないのと、次の曲/前の曲に相当するボタン操作ができないのはちょっと残念です。これは許容範囲。
再生時間についてはまだ20時間走ってないのでなんとも言えないのですが、バッテリー残量からするとちょっと20時間は盛ってるかも、という気はします。音量小さめなのでボリューム大きめで使っていることが影響しているかもしれません。
充電はUSB Type-Cです。ちゃんとPDでも充電できます。
(これまで使ってた中国製骨伝導イヤホンはPDでは充電できなかった。)
また充電しながら聴くことはできません。
ペアリングモードという状態が無くて、どの親デバイスにも接続していない状態で親デバイス側からペアリング操作を行うとペアリングします。
でもこれって他人のスマホから勝手にペアリングできちゃうってことですよね。アイリスオーヤマの照明スピーカーってこんな仕様だったのかな。
とにかく再生時間20時間は無敵、ライバルなどいない。
エクストリーム系ライダーでも無ければバシャバシャの雨の中走ることはないのでIPX4でも不満は無いのですが、もうちょっと防水性能上げて、カラバリ増やしてスポーツ向けバリエーションモデル出せば最強かも。