Growtac EQUALブレーキをとりあえず買ってみた。
Giant TCX SLR2 2018年モデルにはGiant Conduct Hydraulic Disc BrakeというGiantオリジナルなブレーキシステムが付いてます。
これはSTIはワイヤ引きなのですが、ステムに油圧に変換するコンバータが付いていて、キャリパーは油圧というちょっと変わった仕組みになっています。
おそらく油圧ブレーキのSTIは高額なので、比較的安価なワイヤ引きのSTIを使いつつ、コンバータ込みでもトータルで一般的な油圧ブレーキコンポーネントより安価にできるというソリューションだったのだと思います。
2020年モデルまではContendやTCXの下位モデルには採用されていましたが、2021年モデル以降は姿を消しました。
アイデアとしては悪くなかったと思うのですが、キャリパーがTektroのOEMだったので、そのせいでブレーキシステム全体としては品質のイマイチな点が散見されてしまっていました。
ステムまではワイヤなのでサブレバーが付けられる構造であればもう少し長生きできたと思うんですけどね。
品質的にイマイチだと思う点は以下です。
- ピストンシリンダーのセンタリングがイマイチで、キャリパー位置を調整してもローターにパッドが擦りやすい。
- リザーバの働きがイマイチで、パッドが減った分だけ引き代が長くなる。
前者はシリンダー部分のパッキンの品質、後者はオイルリザーバが期待通り機能していない、ということだと思います。
2018年に購入して、2020年に一度フルードを交換してもらって一時的に症状は改善されましたが、2年経って今はまたこのような状態です。
2年も経ってりゃまたフルード交換すればいいのかもしれませんが、油圧ディスクの恩恵を半分も享受できていない気がしたのでワイヤ引きディスクブレーキへの交換を検討しました。
ワイヤ引きディスクブレーキといえばGrowtac EQUALがかなり評判が良いのですが、2022年7月現在需要が追い付いていない状態で、公式サイトでの購入は停止中、代理店中心に出荷している状態です。
交換はそんなに急いでいないのですが、たまたまワイズロードオンラインで在庫があったタイミングで購入しました。
Conductで使えるパッドはシマノのBシリーズなんですが、EQUALで使えるパッドはKシリーズです。
手持ちのパッドの在庫を漁ってみたら8セットあったので、交換はしばらく先になりそうです。
Conductもパッドが残っているうちは引きもカッチリしててフィーリングも悪くないんですけどね。パッドが半分より減ったあたりから引きが長くてグニャー感が増すので早めにパッド交換しながら使い切ってからキャリパー交換します。